院長あいさつ

2022年10月に智頭病院院長に就任いたしました。就任にあたりご挨拶申し上げます。

日本は世界でも類をみない超高齢社会を迎えており、智頭町をはじめ周辺地域は、都市部に比べさらに人口減、高齢化の波がいち早く来ています。まさに世界が経験したことがない状況に立ち向かっているといえます。この状況をピンチととらえるのか、チャンスととらえるかは、それぞれの考え方があると思います。そのような状況で、智頭町はいち早く医療介護福祉施設を併設し、智頭病院をはじめ医療介護福祉に関する切れ目のないケアを提供できる連携体制を整備しています。さらに在宅医療(訪問診療、訪問歯科診療、訪問看護、訪問リハビリ、訪問薬剤指導)を拡充し、入院や施設だけでなく、住み慣れた自宅で過ごせるような体制を整え、地域包括ケアシステムの一端を担っています。

智頭の由来は『道が合流するところ』からきています。また、智頭病院の立地は西日本最大級の縄文遺跡が発掘された場所です。遥か昔から人や物、文化など交流がさかんに行われていた場所といえます。未来の不確実な状況に対して、多様性を受け入れ、変化していくことを恐れず、挑戦していくことが必要と考えます。いくら良いシステムがあっても、そのシステムを動かすのは“人”です。多様な道が合流する場所で多様性のある医療介護福祉人材を育成・確保し、地域共生社会の一員として病院職員が活躍できるように努めてまいります。そして、智頭病院が住民に信頼され、地域に貢献できる病院として、かつ、病院職員が誇りを持てる病院を目指します。

国民健康保険智頭病院 院長

足立 誠司