経営強化プラン(R5 - R9計画)

公立病院経営強化プランについて

経営強化プランの策定

公立病院は、地域における基幹的な公的医療機関として、地域医療の確保のため重要な役割を果たしていますが、全国的に医師・看護師等の不足や人口減少に起因する経営環境の急激な変化を背景に、今後持続的な経営を確保しきれない病院も多く、中でも中小の不採算地区病院では今後ますます厳しい状況になっていきます。

当院では、これまで平成21年から2期14年間にわたり「智頭病院改革プラン」を策定し、病院経営改革を推進してきましたが、人口減少と少子高齢化の急激な進行など、病院を取り巻く環境が大きく変化する中において医師確保に苦慮しており、病院利用者数減少も相まって、現在の病院経営は大変厳しい状況となっています。

近年では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、町内でも多くの感染者が発生しました。町内唯一の病院として、発熱外来や新型コロナウイルス感染者の入院受け入れを行い、地域の公立病院としてその役割を発揮してきました。

この度、令和4年3月に総務省より新たに示された「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」に沿って新たな「智頭病院経営強化プラン」を策定しました。 本プランに基づき、経営強化と運営改善を推し進め、今後も住民へ安全・安心の医療と介護サービスの提供を継続することができるよう運営をしていきます。

令和9年度までの病床機能等に対する考え方

病床については、一般病床52床(急性期病床を37床、地域包括ケア病床15床)、医療療養病床47床、介護老人保健施設ほのぼの45床を維持します。入院患者確保のため、近隣市町の患者も含め急性期医療機関からの転院を積極的に受け入れます。

外来については、かかりつけ医としての機能を果たすため、現在の外来診療科の継続と訪問診療や訪問看護など在宅医療を提供していきます。また、救急医療体制については、今後も救急告示病院として24時間体制で救急受入を維持していきます。

なお、今後さらに医師確保が困難な状況となった場合、外来診療科の再編と救急診療体制の見直しを検討します。

連携強化については、東部医療圏の基幹病院との連携により、回復期段階にある患者の転院・在宅復帰支援を積極的に受け入れしていきます。