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男性看護師だからできることがある!家族との時間も大事にしながら仕事に励んでいます。

智頭病院のためにできることをしたいと資格を取りました

24歳の時に用務員として智頭病院で勤め始め、当時の院長が地域の患者さんのお家に訪問診療される際に運転手として同行していました。その中で、患者さんやご家族の方たちとお話するのが楽しくて、患者さんと長く携われる仕事である看護師を意識するようになり、一度退職して看護の学校に2年間通い、准看護師の資格を取得して智頭病院に入職しました。准看護師の就職先に智頭病院を選んだのは、家が智頭病院の近くで子どもの頃から慣れ親しんだ病院でしたし、以前勤めた際に看護師という新たな進路を示してくれた場所だったので、「智頭病院のために自分にできることがあれば」と思ったからです。

27歳から准看護師として仕事をしていく中で「もっと知識を深めて患者さんをサポートしていきたい」と感じ、29歳の時に再度、智頭病院を退職して岡山県の看護学校に入学しました。岡山へは、家族を智頭町に残して単身で行きました。妻は最初、私が仕事を辞めてまで看護師の資格を取ることに反対していましたが、最後は私の思いを理解して快く送り出してくれました。妻と両親の協力なくしては看護師になれていなかったと感謝しています。2年間勉強して看護師の資格を取得し、また智頭病院に戻ってきました。

男性看護師だからサポートできることがあります

現在、智頭病院には4人の男性看護師が働いています。患者さんがお風呂に入ったり、体重を測ったりする際に力が必要な時もあり、女性看護師から「手伝って」と頼まれることが多く、自分からも積極的にサポートに行くようにしています。男性の患者さんの中には同性の方が話しやすいという方もいらっしゃるので、そういう時にも男性看護師が病院にいるメリットは大きいと感じています。ケアの内容によっては「女性にしてもらいたい」と言われることもありますが、女性看護師と男性看護師がそれぞれできることを補い合えば、より質の高い看護が提供できると思っています。

患者さんに「ありがとう」「あんたがおってくれて良かったわ」と言ってもらえると、看護師になって良かったと思います。准看護師として働いて3年目に、乳がんの末期がんで入院された女性を担当した時のことを印象深く覚えています。女性は、ベッドから起きたり、排泄のために立ったりという日常的な動作を行うための機能が徐々に低下していきましたが、「自分でトイレにいきたい」という希望が強かったので、私が主体となってチームを組み、なるべくその方の負担にならないよう工夫してトイレの介助を続けていました。女性が亡くなる3日前、「もうええけ、十分ええよ。ありがとうな」と泣きながら穏やかな表情で言ってくださって、患者さんが「この病院で良かった」と思ってくれる看護ができたかなと感じました。今も医療者主体の看護にならないよう、「この時間にこういうケアをしたいんですけど、大丈夫ですか? 難しかったらまた希望を教えてください」と患者さんの気持ちを聞くようにしています。忙しいからと流してしまうのではなく、患者さんの立場になって考えることを大切にしています。

より良い看護を目指して一丸になれる病院です

病院は女性の多い職場なので、最初は異性には相談しにくいと感じていましたが、今は男女関係なく、一緒に働く仲間としてお互いに相談し、意見を出し合ってより良い看護を目指しています。年に1回、智頭病院の看護師や理学療法士などでチームを組み、野球大会に出場して親ぼくを深めています。男女交えて同僚と飲みに行くのも楽しみの一つです。プライベートでは、子どもが小学校から保育園まで3人いますが、二交代制で休みが多く、休日に子どもたちの行事へ参加したり、遊んだりできるので家族も喜んでいます。

智頭病院は、看護師が患者さんのためにこういう看護をしたいと考えた時に、それを後押ししてくれる体制が整っています。良い看護は、看護師一人で成し得ることはできません。医師やリハビリなど他職種の方と相談して、ご家族や地域福祉の方とも話し合い、各所と連携しながら進めていくことが重要です。この病院には、それを実践できる環境があります。看護師はやりがいのある仕事です。この仕事に出合わせてもらった智頭病院に恩返しができるよう、生涯、勉強して、理想の看護師に近づきたいです。

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