歯科新設から携わり、訪問診療で目指すQOL向上

県外の歯科診療所や鳥取市内にある総合病院勤務を経て、2018年に入職しました。当時、智頭病院は地域包括ケアシステムを構築しつつあり、訪問歯科診療を行う歯科医師を探しているタイミングで、私の思い描くビジョンとマッチしていたのが決め手となりました。また、歯科を新設し、ゼロからスタートを切るということで、大変な任務だとは思いましたが、逆にそこに大きなやりがいを感じました。

当院の歯科は、「口腔を通じた健康増進と人生の質向上」を目標とし、医療や介護等に従事する多職種と幅広く連携しながら、適切な治療・ケアを提供しています。例えば、飲食時にむせることが多くて困っている方であれば、口腔ケアにてお口の中を保清・保湿して整え、口腔のリハビリを行います。必要があれば入れ歯の修正、むせにくい姿勢の指導なども。一人ひとりの患者さんに適した診療により、上手に食事がとれるようになって体重が増加したり、食べられる物の範囲が広がって生活の質が少しでも向上するとうれしいですね。

多職種と共に高い意識で働ける職場です

「多くの医療・介護従事者と共に、口腔ケアのレベルアップ（底上げ）をする」というビジョンを持って、私は智頭病院へやって来ました。簡単に聞こえますが、幾つものハードルをクリアしなければいけないので、10年で構築できればいいほうだと考えていました。しかし、ふたを開けてみると、わずか数年でかなりいい形ができてきたのです。これもひとえに、周りの方々のご協力があったからだと感謝しています。

ここのスタッフは皆、仕事に一生懸命です。そして、「町を守りたい、もっと良くしたい」という共通意識を持っています。だからこそ、私のビジョンも早期に良い結果が見えてきたのだと考えています。つまり智頭病院は、強い気持ちと行動力次第で、自分のやりたいことができる場所になり得ると感じています。また、町の福祉課や社会福祉協議会が同じ施設内にあるので、医療・介護・福祉の連携が取りやすく、すぐに対面で打ち合わせできるのも大きなメリット。やりがいを感じながら訪問歯科の可能性を広げているところです。

一日の仕事の流れ

その他の、先輩スタッフの声